竹炭のハンガースワール石けん

bamboocharcoal-hangerswirlsoap20180523

先ごろ開かれた由緒ある石けんコンテストでグランプリを取った石けんは、テーマが「モノトーン」で、作ったのは仙台の偉い石けんの先生で、検索したんだけど見つけられない。

たしか

  • 「白鳥の湖」の黒鳥のオディールのような石けんを目指して作った
  • 思い通りの模様が出来たときは会心!

とコメントされていた記憶があります。

を真似して作った石けんです。

とはいえ、私の竹炭・ハンガースワール石けんは、石けんの肌全体に大きく白の模様渦巻いていますが、偉い先生の石けんは、たしか1つの石けんのなかにいくつも渦巻きの模様があった、はずだ…。

断面だけ見ていると、生地を左側に入れてハンガースワール、右側に入れてハンガースワール、真ん中に入れてハンガースワール、もう1回左、そして右、と模様付けをしたのだろうか。と栄光のグランプリ石けん画像を穴があくほど見つめていたものです。

トライしてみるべきだろうか。

私の腕だと、小さい石けんモールドにハンガースワールの模様をいくつもつけるのは難しいのかな~。海外の手作り石けんって、日本のそれより大きいんですよ。2倍くらい。のモールドであれば作りやすいかもしれない。

真っ黒にしたいので、竹炭はたくさん入れてしまった。

オプションって、沢山入れないと効果は感じられないとのことで、この石けんならOKだろう。石けんの肌も、いつものレシピなのにすべすべして光っているかのような。

ちなみに泡は黒くありません。

そして炭は肌汚れを吸着。清浄効果。

 

その前のグランプリの石けんは、山形の偉い石けんの先生で、「花手毬石けん」というネーミングで、ネットに寄せられたコメントを総合すると、石けん生地をゆっくり固まらせたうえで、何十枚と切っておいたトレーシングペーパーに適量生地を垂らし、1枚ずつ花びらを作り、最後に台座の石けんにこれまた1枚ずつ形よく貼り付けていくらしい…。

どちらにしても超絶技巧であることに変わりはない~。

 

 

 

 

 

■竹炭のハンガースワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.5.23 解禁日 2018.6.21】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション   竹炭パウダー
二酸化チタン、ROE
香り レモンバーベナ、クランベリーフィグ(FO)

スイングスワール石けん

swingswirlsoap201805323

すっごい作るのカンタンですよ!この模様!

いつもは色の落とし方をネチネチ考え、型入れが終わるとハンガーでぐるぐるかきまわし、さてどんな模様になるのかしらん、のパターンですが、今回はシンブル。

まず無地を入れ、青・紫・白をモールドのやや縁よりに線上に入れ、無地を色が見えなくなるまで入れて、再び色いれを繰り返すのみ。

上から無地を入れるとき、そーっと置いていくのではなく、やや注ぐようにすることで線が下にたわむんですよね。

 

まだ石けんづくりのキャリアの日が浅い頃、有名な先生のところに石けんを習いに行って、スワール石けんの作り方を教えてもらいました。

「色を置いたら、その上に色を乗せて行ってください。」

その時作った石けんは、置いた生地の量がこの石けんの量よりもかなり多かったため、色は大きく下に流れて、色遣いもピンク&ブラウンでガーリーで、仕上がりにいたく感動したこことを覚えている。

この石けんは置いた量も少ない。そして3つ模様がならんで、うーん、まるで

岐阜の名物鮎菓子のようだわ。

手間と石けんの出来上がりは、必ずしも一致しない、を絵に描いたようだわ。余白を活かした模様の方が垢抜けるんですよね。

海外ソーパーさんの写真なんか見ても、見た目はわりと地味なのも多かったりする。スタンプをおしたり、ラッピングに凝ったり、素材に凝って見た目にシンプルなのも数多くめにするので。

…レイヤー石けんなら失敗も少ないし、色遣いのセンスで勝負するべきだろうか。ことさらに割りばしやハンガーや仕切りなどを使わなくても…。

ならますます、古今東西、世界中のソーパーさんの石けんを見てインプットと豊かにしなければ。

 

■スイングスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.5.23 解禁日 2018.6.21】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション          ラピスラズリパウダー
ウルトラマリンバイオレット
二酸化チタン、ROE

香り          レモンバーベナ(FO)
クランベリーフィグ(FO)

竹炭のグランデーション石けん

bamboocharcoalsoap20180512

 

簡単で見栄えがするのですっかり私の定番石けんとなった

夜空にお月さまが浮かぶ石けん。

handmadesoap.hatenablog.com

 

のお月さま抜きのデザイン。

インディゴパウダーじゃなくて、竹炭パウダーを使っています。

インディゴは藍、竹炭は漆黒。

とは言え、材料の油の色はおおむね黄色~薄黄緑色なので、入れるオプションの色がそのまま出るかというと、微妙なのですが。

画像だけ見ると、たいして変わらない気もします。

今回もパルマ・クリスティ石けんのレシピです。

自分用の石けんなので、ソーダ灰が出ようと出まいと

あまり気にしない。模様もあっさりでシンプルに竹炭の清浄作用を味わわせていただければそれでいい。

 

高めの温度で保温して、ジェル化させる手もある。見た目は不透明に仕上がるけれど、普通の温度で保温するよりも良い泡の石けんになる。

 

前にジェル化させようともくろみ、温冷庫で65度(最高気温)で保温したことがある。

 

handmadesoap.hatenablog.com

 同じ轍は踏みたくないなあ、とちゅうしょしちゃいますね。

 

ちなみに初めての事態にあわてふためきまくったローズマリーのシャンプーバーは、現在乾燥、熟成中なのであと1~2カ月したら使い始める予定。

その後どうなったかしら、と見てみると、いつもよりも石けんの肌の色が濃く、照りがある。カットするとき、ローズマリーパウダーが荒いため、ソープカッターに引かれて縦に線が走るのですが、溝もいつもよりなんかなまなましいなあ…。

オイルの染み出しはさすがに収まり、いつもは90%の鹼化率だが、今回は若干固めになるのであろう。

そして、石けんのヘリに、ようかんの端っこの部分みたいな、半透明のバリが付いているのです。何だろう。

染み出した油が鹼化になった石けんのアルカリでゆっくりゆっくり再鹼化したのだと見ました。(偉い先生に確認して裏を取ったわけではないが、材料は全部把握しているし、余計なものは入れていないし)

臆せず使います。

 

 

 

■竹炭のグランデーション石けん
(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.5.12    
解禁日 2018.6.10】

ラード        144g(37.8%)
オリーブ油  98g(25.8%)
ココナツ油  98g(25.8%)
ヒマシ油   40g(10.6%)

苛性ソーダ 52g(鹸化率92%)
精製水    99g(水分26%)

オプション 竹炭パウダー、ROE
香り フェンネル・ティートリー

 

 

マルベリー・ヒバ・ドクダミの3色石けん

3colorsoap20180512

好きなんだけど使っている人が少ないラードを使ったパルマ・クリスティ石けん。

シンプルな石けんもいいけど、オプション入れてプラスアルファの効果を狙おうかと。

 

 

マルベリー 

桑の葉です。外国語だとマルベリーになるのです。もっとも、「ベリー」って付くんだから、桑の実のことをマルベリーというのかも。でも「桑の葉茶」って、聞きますよね。桑の葉茶は血糖値対策によろしいらしい。そして桑白皮(ソウハクヒ)は由緒正しい美白の美容成分。残念ながら根なので、この場合緑の葉には無理っぽいけど。代わりに桑の葉には、ポリフェノールが含まれているのです。めざせ!アンチエイジング!

 

 

ヒバ 

ヒバはエッセンシャルオイルなんかもありますね。

石けんにすれば森林浴気分。ヒノキチオールの持つ抗菌効果、加齢臭、消臭効果に期待しましょう。

 

 

ドクダミ

いわずとしれたデトックスと美白の雄!ニキビ肌に有効で、清浄効果にすぐれる。使い心地としてはさっぱり系。

 

欲張って3種類いっぺんに入れてしまった。作りたては緑色ですが、自然の緑はアルカリに負けてしまうため、乾燥させていくうちに茶色に変色してしまう。盛り上がらないので水酸化クロム足しました。日の光にあてなければ褪色のスピードは落ちるのですが、この際、気にしないことにします。

 

真ん中がヒバ、色の薄い緑が桑の葉、色の濃い緑がドクダミです。

 

 

■マルベリー・ヒバ・ドクダミの3色石けん
(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.5.12    
解禁日 2018.6.10】

ラード        144g(37.8%)
オリーブ油  98g(25.8%)
ココナツ油  98g(25.8%)
ヒマシ油   40g(10.6%)

苛性ソーダ 52g(鹸化率92%)
精製水    99g(水分26%)
オプション 桑の葉・ヒバ・ドクダミ
水酸化クロム、ROE
香り フェンネル・ティートリー

パルマ・クリスティ石けん

palmachristisoap20180512

世界規模で有名な石けんといえばマルセイユ・アレッポ・ガミラシークレットでしょうか。このうち、マルセイユ石けんは、手作り石けんの世界ではレシピの組み立てがオリーブ油72%、パーム油10%、ココナッツ油18%の石けんをさす。

そして「パルマ・クリスティ石けん」とは、ラード40%前後、オリーブ油25%前後、ココナッツ油25%前後、ヒマシ油10%前後のレシピ。アン・ブラムソンさんという方がアメリカで手作り石けんの本を出版し、日本でも翻訳された。

 

ここで紹介されていたのがパルマ・クリスティ石けん。

 

石けんの使用感としては、マルセイユよりしっとりした洗いあがりで、パルマ・クリスティはテクスチャーがマルセイユのそれより固く、泡ももっちりとして溶け崩れも少ない、と、マルセイユ石けんよりトータルの完成度はどう見ても高い。私見ですが。

しかし普通の石けんで出回ることが少ないがゆえか、ルイ14世の威光か、市場で見かけることはまずない。

ラード使ってるせいもあるのかも。今は植物油全盛なので。ラードって言っても、精製されているし、石けんにしてもクセはない。それに油の成分のバランスがとれているので、ラードをレシピに入れるだけで、石けんのトータル(固さ・溶け崩れの少なさ・泡立ち・泡切れ・保管性)性能!? はよりアップ。するはずなのに、動物性の油というだけで、石けんに使う人は、少ない。手作り石けんの材料店の材料のオイルのラインナップにも並ばない。

 

私はオリーブ油は5L缶、パーム油とココナツ油は一斗缶で買うので、早く使い切らねばの事情もあり、良いはずなんだけどマイナーなラードの石けんは、なかなか作る機会がない。

しかし1kのラードお店で見つけて、作ってみました。

自分用にしよう。ラード使った石けん、大好き。

 

 

■パルマ・クリスティ石けん
(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.5.12    
解禁日 2018.6.10】

ラード        144g(37.8%)
オリーブ油  98g(25.8%)
ココナツ油  98g(25.8%)
ヒマシ油   40g(10.6%)

苛性ソーダ 52g(鹸化率92%)
精製水    99g(水分26%)

オプション ROE
香り フェンネル・ティートリー

 

 

青のタイワンスワール石けん

taiwanswirlsoap20180422

定番の模様付けの石けんですよね~。タイワンスワール。矢羽模様ともいいますね。

 

Taiwan Swirl for Amy Wardn Soap Challenge


Taiwan Swirl for Amy Warden Soap Challenge

 

使う色やトレースの出方によってバリエーションが無限大なので一口にタイワンスワールとはいってもバリエーションは無限大だったりします。

 

わたし的には、いつもは

  • メインの色
  • メインよりやや強めの色(模様にメリハリ)
  • 白(入れると入れないでは模様の垢抜け方が段違い)
  • ベースとなる無地

の4色を使います。

4色以上使ってもいいんですが、3~4色使った石けんと、それ以上の色使った石けんって、出来上がりの見栄えが正直大差ない。

多色使いになればなるほど手間がかかるのですから、目をむく仕上がりになってくれないと困る!? のにそうはならない。

割に合わないな~とめったにトライしなくなった。

 

そして、好みとして

  • 矢羽の色の筋が細かく入り
  • 入れた色がクッキリと出る

の石けんを作れた時の達成感が大きいため、このスタイルの模様になる。

模様をくっきり出すにはいろいろコツとかあるんでしょうが、一番お手軽なのは、出来上がった石けんをそのまま使わず、表面をカットすることです。カットロスは出ますが、私はカットロスとバリとかはみんな

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

 粉石けんにしてしまい、下手すると使う量は普通の石けんより粉石けんの方が多い。いくらあっても足りないため、できあがりが500mlの石けんで、表面カットしなければ出来上がり6個になるところが5個になったとしても迷わず表面カットを選びます。ソーダ灰も、いろいろ工夫はしてみたけれど。結局は温度。でも、1度ずつ温冷庫の温度上げても仕上がりあんまり変わらない。

ブルーがメインの石けんのはずでしたが、上3~4ミリカットしたら、白がかなり勝ってる石けんですね。

 

 

■青のタイワンスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.4.22 解禁日 2018.5.21】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション 二酸化チタン、ROE
香り オートミールミルクハニー(FO)

白の縦スワール石けん

whitehangerswirlsoap20180422

カラフルな石けんもいいけれど、白ベースの石けんもいいな、と作ってみました。

半分くらい無地を入れて、続いて白・無地・白・無地と注ぎ、最後にハンガーをいれてぐるぐるかき回すのではなく、入れて抜く。を繰り返す。

もうちょっと注ぐ量を多めにした方が模様がはっきりしたのかもしれない。

二酸化チタンは、アロマや手作り化粧品の世界ではベースメーク、ファンデーションの色の調整や、UV対策に使う材料。ひと昔まえの日焼け止めは、顔などに塗ると、肉眼ではわかりにくいのですが、写真にすると一目瞭然、顔だけが白浮きしたりした。粒子が細かく、顔に密着する。

石けんにいれて、とくに効果効能があるわけではないのですが、模様づけするときに、二酸化チタンの白を入れると、格段に模様が引き立つ。ので私は使う。

石けんの色付けの素材には、二酸化チタンみたいな素材だと、にじまない。滲む素材をつかうと、乾燥させている間に、せっかく模様づけしたのに、石けんにじわーっと色が広がってくる。

最近は透明石けん、宝石石けんなんか大流行している。透明石けんの色付けの素材は石けんが曇ってしまっては元も子もないので染料系。二酸化チタンは顔料系。基本、普通のコールドプロセス石けんには、滲むのがイヤなら染料系は使わないのが無難。

透明石けんはねえ、作りたい!魂を燃焼させるのに、恰好の題材なのですが。

  • 無水エタノールとグラニュー糖を大量に使うため、コストが跳ね上がる
  • 作る過程で湯煎なりIHヒーターで30~40分以上加熱しなければならず手間がかかる
  • 作った時は綺麗だが、乾燥させていくと石けんの反りがはなはだしい
  • (お教室では冷蔵庫にラップで包んで保管しろと教えを受けた。私みたいに家じゅうに雨後のタケノコみたいに石けんが林立している人間は置き場所に難儀する)
  • それでいて手作り石けんの大いなる特徴、過剰油脂がないため洗い上がりが一般のコールドプロセス石けんのそれよりしっとりしない

となんとなく、気乗りしないのです。

 

■白の縦スワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.4.22 解禁日 2018.5.21】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション 二酸化チタン、ROE
香り オートミールミルクハニー(FO)