廃油石けん(粉石けん)

haiyusoap20180322

 

廃油がたまったので廃油で粉石けんを作りました。

 

  1. オイルの量をはかる。1230グラムでした。ほとんどキャノーラ油なので計算はカンタン。過剰油脂はいりません。鹼化率は100%ですが余裕をみて102%とし、
  2. アルカリ計算機&石けんシミュレーション  にかける。
  3. 苛性ソーダは167グラム。
  4. 水分は私はいつも26%なので320グラムなのですが、気持ち10グラム足して330グラムにしときました。
  5. 苛性ソーダ水を作り、トレース早い方がいいし、どうせあとの作業で香りが飛んでしまうんだし、と昔買ったコリアンダーの精油を小瓶1びん(10グラム)入れちゃいました。スパイス系の精油って、トレースが早く出るんですよね。(コレを知らない頃に買って、別のスパイス系使ったらトレース激早なのに恐れをなし、以後使い道もなく封も切らず、使い道がなくて困っていた)
  6. 模様はいらないので、ブレンダーを使ってさっさとトレースを出し、牛乳パックに型入れ。
  7. 次の日、牛乳パックを破って石けんをカット、さらにこまかく刻み、ヨーグルトメーカーに入れてひたひたの水を足し、65度で3時間、溶かす。この間、石けんが完全に溶け、加熱することで鹼化が進み、出来上がった石けんは4週間待つことなく、出来上がったらすぐに使える。(はじめからホットプロセスの石けんを作るテもありますが、湯煎にかけたりIHヒーターにかけたりして石けん生地に熱を加えながら1時間前後かき混ぜなければならない。溶かす手間と時間は同じなので、コールドプロセスで十分)
  8. 加熱が終わった石けん生地に塩を入れ(私のヨーグルトメーカーは1,000ml。塩は2つかみ入れます)かき混ぜると水と石けんに分離する。
  9. 水を捨て、氷水でよーく洗う。塩は氷水に溶けるが石けんは氷水に溶けずに固まる。
  10. ザルにとり、ざっと水気を取ってから新聞紙に乗せて水分を吸わせ、1日に1~2回、濡れた新聞紙を取り替え、石けんをよく混ぜる(乾くのが早くなる)。濡れているうちにある程度手でつぶしておくと後が気持ち、楽になる。
  11. 季節にもよりますが、1週間くらいで完全に乾き、新聞紙の上で塩析石けんがサラサラしてきたら、バーミックスにかけて粉砕する。
  12. 粉砕した石けんはフルイにかける。夏場なら粗目のザルで。冬場ならより目の細かい粉ふるいで。(冬場は水が冷たく、粉石けんが溶けにくくなるため)
  13. できあがった粉石けんの重さの半分程度、重曹を加える。(粉石けんは汚れは落ちるがニオイが取れないのが欠点。重曹を使えばパーフェクト!)
  14. 重曹が湿気を吸ってダマになっている時は、もう1度ザルなり粉フルイにかけてダマを取り除く。
  15. 完成!

 

手料理の好きなお母さんはいても、完全無添加、原材料から洗濯用の粉石けんを手作りするお母さんはそうそういないはずだわ。と自己満足にひたったりして。

いつも作っている模様の入っている石けんも、カットする時の切れ端やバリ、酸化して顔や体には使いたくないのとか、どうにも納得のいかない石けんを作ってしまった時は塩析で模様付けに使った成分を抜くことができるため、全部粉石けんにしてしまう。

今回の油の量でいくと、出来上がった粉石けんは1カ月もつかもたないか、微妙なところ。つまり結構いやかなり、消費量が多い。

このため、始終石けんを作っていても、いくら在庫の石けんが増えても「いざとなったら粉石けんにしちゃえばいいんだし」と気楽に構え、

つまり、いくら石けんを作っても作りすぎて持て余すことはない。

全部、使い切ります!

手作り石けん、いい趣味でしょ^^

 

(作った日:2018.3.22)