世界規模で有名な石けんといえばマルセイユ・アレッポ・ガミラシークレットでしょうか。このうち、マルセイユ石けんは、手作り石けんの世界ではレシピの組み立てがオリーブ油72%、パーム油10%、ココナッツ油18%の石けんをさす。
そして「パルマ・クリスティ石けん」とは、ラード40%前後、オリーブ油25%前後、ココナッツ油25%前後、ヒマシ油10%前後のレシピ。アン・ブラムソンさんという方がアメリカで手作り石けんの本を出版し、日本でも翻訳された。
ここで紹介されていたのがパルマ・クリスティ石けん。
石けんの使用感としては、マルセイユよりしっとりした洗いあがりで、パルマ・クリスティはテクスチャーがマルセイユのそれより固く、泡ももっちりとして溶け崩れも少ない、と、マルセイユ石けんよりトータルの完成度はどう見ても高い。私見ですが。
しかし普通の石けんで出回ることが少ないがゆえか、ルイ14世の威光か、市場で見かけることはまずない。
ラード使ってるせいもあるのかも。今は植物油全盛なので。ラードって言っても、精製されているし、石けんにしてもクセはない。それに油の成分のバランスがとれているので、ラードをレシピに入れるだけで、石けんのトータル(固さ・溶け崩れの少なさ・泡立ち・泡切れ・保管性)性能!? はよりアップ。するはずなのに、動物性の油というだけで、石けんに使う人は、少ない。手作り石けんの材料店の材料のオイルのラインナップにも並ばない。
私はオリーブ油は5L缶、パーム油とココナツ油は一斗缶で買うので、早く使い切らねばの事情もあり、良いはずなんだけどマイナーなラードの石けんは、なかなか作る機会がない。
しかし1kのラードお店で見つけて、作ってみました。
自分用にしよう。ラード使った石けん、大好き。
■パルマ・クリスティ石けん
(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.5.12
解禁日 2018.6.10】
ラード 144g(37.8%)
オリーブ油 98g(25.8%)
ココナツ油 98g(25.8%)
ヒマシ油 40g(10.6%)
苛性ソーダ 52g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)
オプション ROE
香り フェンネル・ティートリー