柿渋市松石けん

kakishibu-soap20180620

柿渋は日本古来の天然素材。柿の実を長期熟成発酵させ、天然ワックスとして今の言葉でフローリング、昔板の間に塗る。耐久性が出る、艶が出る、防臭効果があり、抗菌効果がある。建具に使える。家具に使える。生活用品に使える。万能に使える。染め物に使える。

美容素材としては、加齢臭に効く!が始まりでしたよね。

柿渋石けんが市販の石けんとして市場に出回るようになり、使えるんだ~とあっという間に手作り石けんの素材としても重要な一角!?を占めるにいたる。

私の作った石けんをお披露目しても、苦労して作った会心の模様の石けん!? をしり目に!? 「コレ、柿渋入っているんですよ」と言おうものなら、10人中10人が、目の色、顔色変わります。話にきいたことはあっても、見たこと、使ったことある人はあんまり多くないと見た。

柿渋の入った石けんを作るときの注意点としては、あんまり欲張って、柿渋を入れすぎない方がいいみたい。単色の柿渋石けんならともかく、。

柿渋を入れると、トレースが早くなる。ボテボテ状態の石けんになりやすい。固まるのが遅い。私はせっかちなので、作って24時間たつと早く切り口の模様が見たい一心で、早く型出ししたくてたまらないのですが、白い柿渋なしの部分は結構固まっていても、茶色い柿渋部分はまだまだ柔らかく、この石けんみたいに縦モールドで柿渋石鹸作った時に大失敗したことがある。

トレースが早まるため、繊細な模様付けにははっきり言って向かない。入れすぎ注意のため、例えば濃い柿渋色、薄い柿渋色、と濃淡をつけるのに神経を使う。

匂いが一種独特なので、好みが分かれる。気にするのであれば、わりとしっかりした香りづけがおすすめです。イランイラン、アニス、スパイクナードなど。

この石けん、混ぜもちょっと足りなかったですね。柿渋部分、少しムラになってます。よーく、よーく混ぜれば、均一な茶色になったはずです。

 

アロマティカさんとこの4色仕切りを使いましたが、仕切りを抜くとき、縦モールドの下の方が多少たわんでいる。でも、たわみ具合も均一なので、いい出来だと思います。

 

 

 

■柿渋市松石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.20 解禁日 2018.7.19】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション 柿渋、ROE
香り レモンバーベナ(FO)

ピアノ石けん

 

piano-soap20180620

コンフェッティ石けんの応用系で、かわいいですよね~。自慢したい一心で見せると、必ず歓声があがります。

 

 作り方としては、まず黒の無地の石けんを作る。

コンフェッティ石けんのコンフェッティは、前に作った石けん入れても、もちろんかまわないのです。

ただし、石けんは、作って、型出しして、乾燥させる過程で水分が飛んでいく。作ってあんまり日がたった石けんだと、カットするときにツレてしまうリスクもあるため、

(さらには乾燥させていく過程で本体とコンフェの水分量が違うことから、次第に石けんの形が歪んだり、最悪はめ込んだ石けんが抜けやすくなるリスクも考えられる。試したことないけど。)

お教室では「作ってから一週間以内の石けんを入れるといいですよ」と教わりました。先生もリスク回避でこのような指導をされているはずなので、自己責任において、もう少し日がたっていてもいいはずです。

出来上がった黒の石けんを鍵盤の幅にカットする。

 

私の持っている「手作り石けんの店ツクツク」のソープカッター台は、カッター台の溝の入っていない方に、5mmの10mmの高さで溝が入っていて簡単に石けんを同じ厚さでカットできるのが超絶気に入っているのですが、最新のソープカッター台からは、私の最大の、このカッター台買ってよかった!ポイントの説明がない。やめちゃったのかしら。

 

ともあれ、5mm幅にカットした黒の石けんを長さ1~1.5㎝と2~2.5㎝くらいにカットし、白の石けんをモールドに入れたら、

割りばしで1個1個、鍵盤コンフェをうずめていく。

ちょっと曲がったくらいで可愛いのだ、と先生はおっしゃっていたので、うずめる方向はあまり気にしすぎない。

鍵盤6本、入ってますが、普通のモールドだとこれ以上は入らないですね。

 

型出ししたら、上の凸凹部分はカットしてしまいます。

 

 

■ピアノ石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.20 解禁日 2018.7.19】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション 竹炭パウダー、ROE
香り レモンバーベナ(FO)

変わりコンフェッティ石けん

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コンフェッティ石けんはあらかじめ仕込んでおいた石けんを型入れの時に混ぜ合わせるとか、モールドの狙った場所に置き、程よいトレースに仕上がった石けん生地を注いでいくだけなので。

そして最初に作っておいた石けんをカットするなり形作るなりしておく手間こそかかりますが、流れを利用して作るスワール模様よりは断然気楽でもあります。

 

前記事でアップしたソープカール石けん、

www.brambleberry.com

 

を使い、作った石けんにカンナをかける要領でけずる。

で、出来よくけずれた石けんを巻いて仕上げたわけですが、

失敗作がたくさんできてしまうのも確かです。

失敗した石けんをかき集め、この際だからと再びせっせとカンナをかけ、

 

 オレンジフラワーさんトコで買った

www.orangeflower.jp

 5分割の仕切りを使い、両端は白、真ん中の

3列にカンナかけコンフェを混ぜ込んだ生地を流し入れ、

仕切りをそーっと抜いて、

さて、どんな模様になるのかしらと

カットしてみたのがこちらの石けんになります。

 

…なんか色付きそうめん入れた石けんみたいになっちゃったな~。

 

あんまり気にくわない。

細かく模様が入って見栄えのする模様と

大きめにハッキリいれて見栄えのする模様とがあるんですよね。

石けんをカットするときには、見栄え重視でいくのであればモールドに接する部分は切り落としちゃった方が早い。

カットロスが出るし、石けんも柔らかいから、丸めちゃってコンフェにして無駄なく使う手もある。色が混ざっているとマーブル模様ができる。

しかしカットしてみると、マーブル模様がぼやけてしまい、やはりあんまり気に喰わない。コンフェはコンフェ、とはっきりコンセプトを決めて作った方が失敗は少ない気がする。

 

 

 

■変わりコンフェッティ石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.10 解禁日 2018.7.9】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ROE
香り レモンバーベナ(FO)

ソープカール石けん

soap-curl-soap20180610

作った石けんを薄くスライスし、くるくるっと巻いて埋め込む。石けんを巻くから「ソープカール」との名称がついている。わかりやすい。

しかし「巻く」って。難しいんですよ。

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

この石けん作る時なんか、緊張します~。

 

くるくる巻いていくうちに、スライスした石けんが裂けてしまう。となると埋め込んでも模様がキレイに出ないのではないか、と自己嫌悪のフチにたたきこまれた気持ちになり、使う気になれない。

なぜ裂けるのか。

ジェル化させると避けにくい、と聞き込み、

日本のカリスマソーパーのゆりくま先生の

・超高温で2時間保温(ゆりくまレシピだと確か95度)

・冷凍庫で4時間

で、石けんが柔らかいうちし、しかも板状にカットできるだけの固さをも併せ持つ、のタイミングで板状にスライス。

それでも裂ける時は割けてしまう。ああ、またしても自己嫌悪。

 

保温の加減もありますが、スライスがぶ厚すぎるから裂ける、とも考えられる。

と一人で勝手に仮説をたて、秘密兵器を試すことにしました。

 

www.brambleberry.com

 

ソープシェイバーを使うのです。

いつもは石けんの表面にカンナをかけるようにシープシェイバーを使い、出来上がりの石けんの見た目アップに大活躍のこのグッズ、カンナかけてでる薄ぅ~~い石けんなら、くるくる巻いても裂けないのではないか。

もちろん、作って1カ月も2カ月もたった石けんとかは無理だけど、作りたてなら~とためしてみたところ、パーフェクトとはいきませんが、まあまあ、いつもよりは成功率は高い。

型には無地だけを入れ、つくった

ヨックモックのシガールみたいな

ソープカールをちょいちょい刺して、あっという間にできてしまいます。あらかじめソープカールスライス用の石けん作ったり、削ったり、巻く手間時間かかってるから、下準備は必要ですけど。

 

 

■ソープカール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.10 解禁日 2018.7.9】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ROE
香り レモンバーベナ(FO)

ゴーストスワール石けん

ghost-swirl-soap20180606

 

コールドプロセス製法の石けんで購入しやすいものを集めました
  → コールドプロセス製法の市販・販売中の石鹸のおすすめ 一覧

 

お手本は

 

南アフリカの Clara Lindberg さんとおっしゃる
カリスマソーパーさんが世界の手作り石けん界!?を震撼させた!模様

その名も「ゴースト・スワール・ソープ」(Ghost Swirl Soap)。

auntieclaras.com

 

色材は使っていません。

なのになぜ模様ができるのか。

石けんを作る時には油と水と苛性ソーダと温度を使う。

このうち「水」と「温度」を使います。

手づくり石けんには「ジェル化」という現象があり、保温しているうちに

石けんが半透明っぽくなることがある。

  • 保温の温度が高く
  • 石けんと作る時の水分量が多い

の2つの条件がそろうと、ジェル化しやすい。

ことを利用して、

型入れのときに石けん生地の一部に水を足して模様付けをし、

保温の温度を高めに保つ。

私の温冷庫の最高温度は60度なので、

60度で24時間保温したところ、

模様が浮き上がってくるのです。

 

私の普段のレシピは水分量は油の重さに対して26%。新潟アロマティカの木下和美先生のレシピが26%だったのでマネしてみました。

キリ良く30%にしておくのがお教室あたりの無難なレシピでしょうか。

(ハーフモールド、250グラムバッジで石けん作って、4%の差は10g。小さじ2杯分にしかなりません。ちょっと手が滑ったりして、計量で微妙な違いが出るのはしょっちゅう。)

水分を40%くらいまで増やして作っていた時期もある。出来上がり、カットしたあたりまでは水分量の差はあまり感じないけれど、水分量多めだと、乾燥させている間に、石けんの長方体!? の1面1面・1辺1辺が、反ってくるんですよね~。水分が抜けるから。

それでも26%はかなり少な目の方。

もっと少なくもできるけど、模様づけのしやすさ、作業のしやすさ、そして苛性ソーダは劇物なので、確実に水に溶かさなければならず、苛性ソーダの重さの2倍くらいの水を使わないと不安が残るため、ぎりぎりのせとぎわが26%なのでしょう。

 

 

www.hitomi-shock.com

 

■ゴーストスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.6 解禁日 2018.7.5】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g+17g(水分26%・39.5%)

オプション ROE
香り Shabe ond Haircut(FO)

サイドに流れるタイワンスワール石けん

taiwanswirlsoap20180603

 

 

 日本の誇る大ソーパー、佃 麻由美先生のオリジナル石けんアクリルモールド「T6」を使った石けん。

 

同じく日本の誇る大ソーパー、木下和美先生のお店にもあります。

aromatica-labo.jp

 

石けんを作ったあとに仕切りを沈めて模様をサイドに落とす模様は、日本では洋書の紹介から世に広まった。

 

洋書、ということは3人目の日本の誇る大ソーパー、小幡有樹子先生(アメリカ東海岸はボストンに言語学を学びに留学されていた)が日本に紹介してくださったのかもしれない。

 

とにかく、横に流れる模様、というのが斬新で、グッズがなければ作れない模様で、日本のソーパーさんは画像を見て羨ましがっていることしかできなかったのが、(海外ショップから個人輸入のテとかもあるんですが、外国語をクリアしなければならず、さらに石けんづくりの道具は単価が安い。そして送料が品物の値段のわりに高い。品代5,000円で送料10,000円の世界なので、割にあわずあきらめてしまう。英語くらいだったらねじりハチマキ&脂汗で押し切れそうですが、スペイン語・ポルトガル語なんて言われたらお手上げです。南アフリカなんていったら、いったい送料いくらかかるんだろう…。

台湾くらいなら。台湾、近いし、手作り石けんの道具売っている実店舗で、実物を見て購入できるらしい。

いつか、行ってみたいな。

 

 

 

■サイドに流れるタイワンスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.3 解禁日 2018.7.2】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション カラージェル(レッド・イエロー)、二酸化チタン、ROE
香り バニラセレクト(FO)

青と白のドロップスワール石けん

dropswirlsoap20180603

日々ネットを徘徊し、あまたのソーパーさんの自信作の石けんを見せていただき、ほれぼれと見とれるとともに、「自分でも作れないかな」「作ってみたいな」の石けんを探しております。

だいたいは、トライし、「…私が作りたかったのはこの模様ではないのだが、これはこれで良い模様だと思う」に落ち着きます。

この石けんも例にもれません。

石けん画像を見ていて、はたと手と目がとまった石けんはですね、石けんの3/4くらいが無地で、サイドよりに模様が入り、「藤の花のように」ドロップが連なっている模様だったのです。

さっそく真似して作ってみる。

模様をあんまり大きくしたくない。色は石けんのはじの方にだけ入れたいので、ハーフモールドを使い、アマゾンのダンボールを切って仕切りにしてモールドの幅の1/4くらいの位置に差し込みむ。

下1~1.5センチくらいまで無地を型入れし、仕切りの小さい方に青と白をそーっと落とす。また1~1、5センチくらい無地を入れて再び青と白を落とす。を繰り返し、最後にそーっと仕切りを抜く。

で、出来上がってカットしてみたら、全然藤の花模様になっていない。正直がっかりしてしまい、下段左の石けんは縦カットではなく横カット。

まず敗因!?としては仕切りですね。仕切りをそーっと抜くときに、たまっていた色が全部上に流れてしまっている。落とした時にはあるいは藤の花模様だったのかもしれませんが。

仕切りを使えば藤の花模様ができないことは、おそらくは達人は最初から気づき、私みたいに出来上がった石けんをみて、「こんなはずじゃなかった」どころか「石けんを作る前に仕切りを抜けば模様が流れてしまうことくらいわかりそうなものなのに、なぜ気づかなかったのだろう」と変に納得してしまっている。

真の藤の花模様にするためには。

  • 真下にドロップ
  • 左に向けドロップ
  • 右に向けドロップ

もホントはできなきゃダメなんだろうな~。

またトライしなければ。

 

■青と白のドロップスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.6.3 解禁日 2018.7.2】

オリーブ油                 114g(30%) 
エクストラバージンオリーブ油          38g(10%)
パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ラピスラズリパウダー
二酸化チタン、ROE
香り バニラセレクト(FO)