敦煌石けん

Dunhuangsoap

 

普通にモネ石けん、印象派の石けん、インプレッションソープを作るつもりだったんです。

しかしトレースが固すぎた。(エキストラバージンオリーブオイルを使うとトレースが半端なく遅くなるため、ある程度生地の乳化が進んだらブレンダーを使うの ですが、ブレンダーを使うとトレースは早まり、季節・レシピによってタイミングが微妙に異なるため見極めが難しい)

ドレッシングボトルに色生地を入れ、いつもは軽く押せばピューっと出てくる生地が今回はマヨネーズ状よりやや固めとなってしまい、力入れて押さないダメ。自然噴き出す色生地は!?多めになってしまい、モネ石けん、印象派の石けん、インプレッションソープにあるべき細かい光のきらめきのような細かいてんてん模様が出せず、はなはだ粗目の仕上がりに。

そしてエキストラバージンオリーブオイルをメインに使った石けんは、石けんの色のトーンが落ちる。

さらに、ドレッシングボトルをモールドの上で左右に振って生地を注いていくにあたり、どうしてもモールドの端のラインは太くなり、モールドの真ん中のラインは端のそれより細くなる。注ぎ終わって横から見ると、アクリルモールドから透けてみえる石けん生地は、真ん中が低くて両端が高い。

で、いつものモネ石けん、印象派の石けん、インプレッションソープだと、真ん中のてんてんが一番細かいところが一番上出来、が通り相場なのですが、

今回の石けんは、モールドの端っこからカットした石けんの模様の出方が、なかなか味があるではありませんか。

 

敦煌の莫高窟の、天女さまがお空を飛んでいる「飛天」の壁画ってあるでしょう。ひるがえる天女さまの羽衣は、壁画が出来たばかりのころは極彩色だったんですが、何千年かの時を経て、色が変わっている。

模様の流れ方と色のトーン、この石けんを眺めていたら、脳裏に極楽浄土のお空を舞い飛ぶ天女さまたちのお姿が浮かんでまいりましたの^^

 

だから、この石けんは「敦煌石けん」。

 

 

 

■敦煌石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.3.13    
解禁日 2018.4.10】

エクストラバージンオリーブ油        152g(40%)
パーム油                    114g(30%)
ココナツ油                    76g(20%)
グレープシード油          19g(5%)
ヒマシ油                           19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ピンククレイ、シークレイ
二酸化チタン、ROE
香り イングリッシュローズ(FO)