酒かす石けん202002

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 知人からリクエストされて作った酒かす石けんです。

日本固有の石けん材料として不動の人気を誇る。

酒かすの糖分が石けんの使い心地と洗い上がりの使用感をアップさせる。

(同じ理屈で、はちみつ石けん、日本酒石けんや、りんごジュース石けんなんかもオプションに使うと何も入れないシンプルな石けんとの違いがわかりやすい。)

酒かすは前もって火にかけてダマにならないようなめらかになるまで混ぜる。この間にアルコール分も飛ばせる。

石けん生地に酒かすを入れ、使い残したら砂糖を足して甘酒を飲む。おいしい。二重の意味で。

で、「1カ月保管したら使っていいから」と知人に渡したのですが

「なんか匂い、きつくない」と貴重なご意見をいただきました。

 

私の回答としては

  • もともと酒かすは匂いにクセがあるので、強めの香りづけを使っている(南の国の濃厚なお花の香り、イランイラン)。東洋の発酵食品と熱帯の催淫効果を誘うお花の香りは、あるいは相性がよくなかったのかもしれない。
  • 作ってから4週間後には使うことができるが、何だったらもっとずっと長く置いておくことができる。石けんにのこした過剰油脂が酸化さえしなければ、半年・1年と時がたつにつれて、使い心地は良くなる。
  • 風とおしの良い、直射日光のあたらないところに置いて、(前記事でアップした米ぬか石けんもセットで差し上げたので)米ぬか石けんを先に使い、使い切ったところで酒かす石けんを使えば、少なくても匂いは飛んで、弱くなっているはず。まずは様子をみましょう。

 

 

 

木幡有樹子先生の本にもあったな。

「(石けんを作って)失敗したな、と思ってもまず型入れしてみましょう。

  そして1カ月待って、使ってみましょう。」

 

 

 

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■酒かす石けん202002(740gバッジ、1,007ml)
【作成日 2020.2.29 解禁日 2020.3.29】

 オリーブ油     296g(40%)
 パーム油      222g(30%)
 ココナツ油     148g(20%)
 グレープシード油   37g( 5%)
 ヒマシ油       37g( 5%)

 苛性ソーダ 100g(鹸化率92%)
 精製水 92g(酒かす100gと併せて水分26%)

 オプション (酒かす)、ROE
 香り パチュリー、パルマローザ、イランイラン