タイル模様の石けん

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前回の自称、ステンドグラスっぽく見えるコンフェッティ石けんがなかなか上手くできたので、では長方形を埋め込んで、タイルの壁やレンガの道の模様みたいな石けんがつれないかしら、と、作ってみました。

長方形と正方形のレンガだけを使った模様でも

  • ランニングボンド
  • ヘリンボーン
  • バスケットウェーブ
  • ハーフバスケットウェーブ
  • ピンホイール
  • ホウレッド
  • ストレッチャー
  • トレイサリー

と次々出てくる。

手始めなのでシンプルな模様の方がいいだろう、とレンガ積みの家でもレンガ敷きの道でも使われているランニングボンドでいいや、とまず青・黄色・無色の石けんを作り、長方形にカットして2度目の二酸化チタンの入っている白地の石けんに埋め込んでいく。

…きれいに並べるのが難しい。あらかじめコンフェを立てて静かに石けん生地を流し込んでもコンフェが動く。ならばと白を入れ終わったあとにコンフェを突き刺すように置いていくと入っているコンフェが動いてしまう。仕方がないのでビニール手袋をはめ直し、できるだけタイル模様が整然と並ぶよう、寄せたり離したりを頑張ってみたのですが。

そしてモールドに並んだタイル模様はなかなかの出来だなーとか思って見ていたのですが、型出しして、カットして1コ1コの石けんを見てみると。

…いまひとつ手間のわりには見栄えのしない模様だな~。

イスラム寺院のタイルなんか好きなので、青・黄・白の色を選んだのですが。モスクの模様みたいにするには、色のほかに埋め込むコンフェの種類を増やし、かつ一つひとつのコンフェをもう少し細かくカットし、1コの石けんに残す!? 出る!?模様をカラフルにできる。

しかし前述の、埋め込む作業。トレースの出た石けん生地はカスタードクリームみたいだから、細かいコンフェをすき間なく埋め込むには向かず、トレースがゆるいと立てたコンフェがバタバタ倒れそうだ…。

と出来上がった石けんを見ながら、悶々と悩んでしまう。

 

 

■タイル模様の石けん(380gバッジ、517ml)×2
【作成日 2018.8.12 解禁日 2018.9.9】

オリーブ油                152g(40%) 
 パーム油                  114g(30%)
ココナツ油                                         76g(20%)
グレープシード油                               19g(5%)
ヒマシ油                                                19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ラピスラズリパウダー
酸化鉄黄
二酸化チタン、ROE
香り ティートリー、ラベンダー

ステンドグラス石けん

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石けんの色、真っ白。二酸化チタンを入れています。天然素材にこだわるのであれば椿油かハイオレひまわり油を使うべきなのはわかっているのですが。オリーブ油は5リットル缶でまとめ買いし、早く使わなくっちゃ、ばっかり頭にあるものですから。

2回に分けて作り、1回目は色違いの石けんを6色作り、2回目はカットした石けんを白の石けんの中に埋め込んでいる。

今はコールドプロセス石けんにグリセリン石けんないしは透明石けんを埋め込む模様の石けんをあちこちのサイトで見かけます。

デザインとしては、とても可愛く、目をひきます。

しかし、グリセリン石けんって、特に夏場って、ベタつくんですよね~。

そして、透明石けんって、糖分と無水エタノールをオプションとして投入しているため、コールドプロセスソープよりも、乾燥させていく過程で反りが大きい。

性質の違う石けんを埋め込んで、4週間の熟成後、すぐに使うのであればたいした支障はなさそうに思える。

しかし、熟成期間を長めにとり、石けんのアルカリをより落ち着かせていく過程を取るのであれば、埋め込んだ石けんの反りばかりが目立ったり、長期間の熟成によって石けんの形はゆがまないのか。最悪の場合、埋め込み部分が外れてしまったりはしないのかが素朴に気にかかります。

みなさん、出来上がったばかりの石けんはご披露をかねてたくさんアップしてくださっているけど、私としては1カ月たち、2カ月たち、3カ月たって、形変わるのかな~に興味がある。

たいして気にしなくていいから偉い先生が考案したのが広まっているのかなあ。

この石けんも「ステンドグラス」と大風呂敷をひろげてしまっていますが、色つき石けんの部分に、透明感は、ありません。

ただ、欲張って二酸化チタンを多めに入れた真っ白&不透明な石けんの肌との対比で、色つき石けん部分は真っ白二酸化チタン入りの石けんよりは透明度が若干あがり、なんとなくステンドグラスっぽく見えたものですから♪

 

 

■ステンドグラス石けん(380gバッジ、517ml)×2
【作成日 2018.8.7 解禁日 2018.9.4】

オリーブ油                 152g(40%) 
 パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション カラージェル(レッド)
酸化鉄黄
ラピスラズリパウダー
二酸化チタン、ROE
香り アニス、ユーカリ、シダーウッド

3色ハンガースワール石けん(ピンク・黄色・白)

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作った時は縦モールドではなく横モールドで、何回かハンガーを回し、できるだけ同じ位置にハンガーが戻ってくるように動かしました。カットしてみたら、あら、この石けん、縦にしたほうが模様決まるかなあ、なんて、横モールドの上の部分の模様をカットし、縦にして並べてみた。

バタフライスワールの石けんの写真を撮るときには、きれいなちょうちょの模様が出るよう、カットした石けんを左右対称に並べたりするのが定番なので、この石けんも真似してみました。ちょっとピーコックスワールっぽくも見えますね。バルーンの形にも見える。バルーンスワール、と命名して、この写真の逆の向きで写真を撮ってもよかったかもしれない。

かなり鮮やかな黄色が出た。酸化鉄黄は手作りコスメの世界では、色もの、ファンデーションなんか作ったりするときの基材。

黄色の色付けをするときには、普段はカラージェルを使うのですが、軽いカナリヤイエローの色材を選び、喜んで使っていました。

で、全然話違うんですが、「緑」の色付けをしたい。水酸化クロムを使うといちおう緑色にはなるのですが、青味がかった緑いなります。もっと、植物の葉っぱみたいな、迷彩模様の時に使うみたいな深緑にしたくて、「青(ラピスラズリパウダー)」と「カラージェルの黄色」を混ぜると黄色の明度のせいか、どうも気に入った色にならない。酸化鉄黄は、前に自分で手作りのファンデーションとか作っていた時に買い置きしていたのが、だんだんおっくうになってきて使い残したものがあったので、混ぜてみたところ使えたため、買い増ししました。イエロークレイよりも濃い色が出てアース系のくすんだ色あいが出るので、助かってます。

 アメリカ製の「金色のラメ」を買い込み、使ってみたことはあるのです。しかし石けんカットしてみたら、ラメ模様にならず、溶けて普通の黄色になってしまったことがある。黒歴史とすったもんだばっかりだな~。

 

 

 

 

■3色ハンガースワール石けん(ピンク・黄色・白)
(380gバッジ、517ml)

【作成日 2018.8.5 解禁日 2018.9.2】

オリーブ油             152g(40%)
パーム油                    114g(30%)
ココナツ油                                      76g(20%)
グレープシード油                            19g(5%)
ヒマシ油                                             19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ピンククレイ、酸化鉄黄
二酸化チタン、ROE

香り アニス、ユーカリ

リクレイム石けん(2018年8月)

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前回のリクレイム石けんは5月。 

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

今回は8月。

石けんを作るたびに、あまった石けん生地、容器についた石けん生地をその都度モールドに入れていき、モールドいっぱいにたまったところで型出しし、モールドに接する部分は模様がブチるので、直方体の6面ともカットし、その後石けんの横カットする。

前回は生地を入れる都度モールドを傾けて斜めのラインが出るようにしていましたが、今回は素直にストレートラインで。

石けん、ピシっと長方形になっていませんね~。

端を切り落とすとき、歪ませまいと思ってはいても、やっぱり歪んでる。

それと、モールドの下のほうの石けんは固めだし、上のほうの石けんはやわらかめなトコもからんでいそう。

基本、レシピは毎回同じだけど、オプションは毎回変わるので、そして型入れするときの石けんのトレースは毎回違っているのも関係してくるのかも。

じっくり待って、完全に石けん全体が固まるまで待ってカットすればもっときれいに仕上がったかもしれない。

ふつう、「型入れ後24時間保温、型出しして24時間後にカット」が教科書、セオリーですが、置けば置くほど、石けんはガッチリ固まるから、カットするなら遅ければ遅いほうが形は決まる。1か月くらい待ってからでも十分間に合う。

でも待てないものな~。

夏は冬より石けんの固まるのが遅い。24時間後に型出ししたら端のラインがぐずぐずになってしまったことがあり、とにかく夏場はがまんがまん。夏場も冬場も、とにかく切り口が早く見たくて見たくでたまらず、さっさとカットしてしまう。

そして、切り口をみて喜んだりがっかりしたあとで、絶対に石けんの切り口に触らないようにして乾燥させる…。のが私のパターンです。

 

仕切りは段ボールを切ったものでもかまわないのだから、次の石けんは毎回仕切りを入れる位置を変えればより複雑な模様ができるのかもしれない。次トライするべきだろうか。

あとは、リクレイム石けんの型入れは普通の石けんを作り終わったあとだから、あえてトレースを進ませてボテボテにして入れていくと明細模様の石けんになりますね。

石けんの表面を山型にしたり、波紋模様をつけたりするのも、トレースが進んでからのワザになるので、やってみてもいいかもしれない。

ただ、基本、私、せっかちなんだよな~。高く盛るつもりが、思ったよりもトレース進んでなくて、ぺっしゃんこになってしまうこと、けっこう多かったような。

 

3段レイヤー石けん

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画像にしてしまうとなんだかぼんやりした模様になってしまうのですが、石けんって肌に使うものだから、このくらい淡めの色目の方が私は好み。

もっとも、淡い色使いでも、二酸化チタンの白を差し色につかったりすると、模様がぐんと見栄えするのですけど。

今回は普通に!?レイヤー、色を順番に置いていくだけの模様だから白はなくても良いかな~。と。

お教室では、マイカを使う、とのメソッドも教えてもらった。1つ色を入れた後、茶こしでマイカを振り入れる。すると石けんカットすると鮮やかなラインが入る。しかし、結構な量を使い、私の大雑把な性格だと石けんの型に入る分よりもモールドの外にこぼれたり茶こしにくっついてロスが多く後片付けの洗い物、ひと手間増えてしまう。それに色付けは基本赤・青・黄・茶・黒・白を揃えてしまえば、ほぼ無限大に作れる・出せる色があるけれど、マイカは色のバリエーションを増やすためにはたくさんの色を揃えねばならない。ハンパな量だと使えないし、補充も大変だし。

ココアパウダーだと単価は安いので作りやすい。無色の石けんで、半分型入れしてココアパウダー振り入れて残りの生地そーっといれてカットしたら、我ながらスタイリッシュな石けんに仕上がったこともある。凝りすぎるのよりシンプルなほうが垢抜けるような気がする。。

ふつうに色を落としていっただけにしては!?2段目のイエロークレイも大きくオーロラみたいな模様になってますね。トレースが若干ゆるかったのと、一気に色を入れるのではなく、何回かに分けて生地を少しずつ流し込んでいる、最後に無地の生地を入れるときに、今度は一気入れしている。

ランダムな模様ならともかく、綺麗に整ったレイヤー石けんは私には無理かもしれない。型入れの時はいつも焦りまくりだし。あと5分・10分待てばトレースもう少し進んで、ちょうどなんだけど、いいや・やっちゃお!なんてのが毎回だし。

きれいなレイヤーなら仕切りを使ったほうが早いからいいや^^

 

 

 

■3段レイヤー石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.8.5 解禁日 2018.9.22】

オリーブ油                 152g(40%) 
 パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ピンククレイ、イエロークレイ、ROE
香り アニス、ユーカリ

ローズマリーのシャンプーバー(2018.8)

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コールドプロセス製法の石けんで購入しやすいものを集めました
  → コールドプロセス製法の市販・販売中の石鹸のおすすめ 一覧

 

 前にシャンプーバーを作ったのは2月4日。 

handmadesoap.hatenablog.com

 

半年たち、 リピです。

前回、ジェル化させようと高めの温度で保温したところ、石けんから油がしみ出し、大慌て。今回も材料は同じ。用心し、せいぜい普通に作ったつもりなのですが。やっぱり油、出ますね。

原因としては自家製ローズマリーパウダー(庭のローズマリーの葉っぱを乾燥させ、粉砕し、大量50グラムを一気に投入する)くらいしか思い浮かばない。売ってるローズマリーパウダーも試してみるべきだろうか。

前に、カモミールパウダーを同じく大量購入・大量投入(っていったって50グラムですが)したときも、前に同じく自家製ローズマリーパウダーを大量投入したときも油は出なかった。

ということは。今回作ったローズマリーパウダーの特性なのだろうか。4回分も収穫できたのに。

油がしみ出しているということは、鹼化率90%のつもりで作った石けんが90%以上になっている。石けんをつかむと、90%の石けんよりガッチリ硬い。洗うときの泡も、90%の石けんよりも若干よりもシャリシャリした感触が。そしてローズマリーパウダー、自家製だと売っているものよりも細かさに欠け、泡は普通に白いものの、洗面器のお湯は何回頭を洗ってもなんとなく茶色い。

洗い上がりも、90%の石けんよりも、そういえば少しさっぱりめかなあ、夏場だったら過剰油脂は少ないくらいでちょうどいいのかも~程度の違いしかない。もともと、石けん作りって、アバウトな部分も多いし、家庭用のはかりで油の量測ったって誤差はどうしても出る。そして多少の失敗はオールOKでたいていは使えてしまう。使えない・ダメだはめったにない(使いやすい・使いにくいはある)。

そろそろ今季もののローズマリーの葉っぱも収穫の時期なので、次は新しいパウダーをためしてみよう。ワインみたいに、その年その年でコンディションがかわるのかもしれない。

 

■ローズマリーのシャンプーバー(670gバッジ、958ml)
【作成日 2018.8.1 解禁日 2018.8.29】

オリーブ油                     369g(55%)
パーム油                          67g(10%)
ココナツ油                     100g(15%) 
ヒマシ油         100g(15%) 
グレープシード油                  19g(5%)

苛性ソーダ 85g(鹸化率90%)
精製水   235g(水分35%)

オプション ローズマリーパウダー、ROE
香り ネロリ、キャロットシード、フェンネル

マーブルドロップスワール石けん

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大きく模様が出ていますが、この石けんはわりと一瞬でできてしまう。

カップに色付けした生地を順番にファンネルスワールの要領で入れていき、無地の生地もあわせて用意する。

ファンネルスワールはカップから注いでいくとマーブル模様になります。白と色付きを順々に、ある程度の勢いをつけて型入れしていき(=ドロップ)縦カットする。

 

石けんの香りづけには、ずっとエッセンシャルオイルを使っていたのですが、

フレグランスオイルの12本セットを手に入れまして

www.brambleberry.com

今年は7月まで、フレグランスオイルを使っていました。

フレグランスオイルは、エッセンシャルオイルよりもトレースが進みやすい、のが通り相場だったので、単品では買っていなかった。

12本、使い切っての感想としては

トレースの進みやすいフレグランスオイルは確かに存在する。

一方、エッセンシャルオイルと変わらないものもある。

はやめにトレースがほしい石けんを作るときはあえてフレグランスオイルを使うのもテかもしれない。

それと、フレグランスオイルって、エッセンシャルオイルより香りの飛びが早い気がする。

石けん作ってから4週間、乾燥させますが、真冬の寒いときを除き、家の玄関に置いています。芳香剤がわりにするのです。

エッセンシャルオイルを使った石けんの時には、乾燥期間中、わりと香りが感じられるのですが、フレグランスオイルを使うと、玄関に石けんを置いといてもさっぱり香りが感じられない。

カットロスの石けんは塩析して粉石けんを作るのですが

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

エッセンシャルオイルは、石けんをお湯に浸して何時間か置いても、塩析後の乾燥させている間も、粉石けんとして洗濯機に投入する時まで、わりと香りが感じられるものも多かったのですが、フレグランスオイルは見事に香りが飛んでしまう。

 

が率直なトコです。フレグランスオイルにしか出せない香りも確かにあるので、性質をつかんで自分の好きな香りを楽しめればいいのでしょう。

 

 

■マーブルドロップスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.7.28 解禁日 2018.8.25】

オリーブ油                 152g(40%) 
 パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ピンククレイ、ココアパウダー、ROE
香り White Tea & Ginger English Rose(FO)