薄紫のレイヤー石けん

violet-layer-soap20181010

 

 コレ、リクレイム石けんです。

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

前回の

「薄紫のフラワースワール石けん」と

前々回の

「ピンクフラワースワール石けん」の余った生地を型入れしたもの。

型入れを終え、毎回念のために多めに生地は多めに作るため、カップにくっついた石けんやモールドに入りきらなかった石けん生地をその都度モールドに移し、1~2か月で使い残し生地を入れたモールドはいっぱいになるので型出しし、「リクレイム石けん」の毎回変わる色と模様を楽しんでいたのですが、惜しむらくは、模様をクリアに見るためにモールドに接する部分は全部切り落とすため、出来上がった石けんの形がどうしても歪んでくるのが気がかりでした。

小さめのモールドが欲しいな、でも売っていないし、とシリコンモールドを自作したこともある。シリコンモールドを作るための材料や道具を完璧にそろえ、丁寧に作ればまた違った仕上がりになったのかもしれませんが、あるもので間に合わせよう、との横着な性格が災いし、はなはだ使えないモールドになってしまった。

はたと思いついたのです。私の手持ちのモールドで、一番小さいモールドは47mm角の縦長モールド。このモールドに使い残しの生地を入れてリクレイム石けんをつくり、縦カットすれば良いではないか。

 

早速試したのが今回の石けん。いやあ~いいですねえ! 次はどんな模様で石けん作ろう、とモンモンと悩んでトライする模様などよりよほどあか抜けた出来上がり。

読み違えて多く作りすぎたバイオレットの生地の上にふんわりと朝焼けと夕焼けのように浮かび上がるマーブル模様。マーブル模様は、色と色の境目をくっきり出したいな、とトライして失敗する方が多いのですが、この石けんの場合、淡い色でふわーっとぼんやり混ざっているのがかえって良い結果につながっている。

これからはこの方式でリクレイム石けん、作っていこうかな。でも毎回同じ模様になっちゃうかしら。

 

■薄紫のレイヤー石けん
【作成日 2018.10.10 解禁日 2018.11.8】

オリーブ油             (40%) 
 パーム油                 (30%)
ココナツ油                           (20%)
グレープシード油                 (5%)
ヒマシ油                                  (5%)

苛性ソーダ      1g(鹸化率92%)
精製水        99g(水分26%)

オプション ウルトラマリンバイオレット
カラージェル(ピンク)
二酸化チタン、ROE

香り ティートリー、スペアミント

薄紫のフラワースワール石けん

purple-swirl-soap20181010

 

 前に作った

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

ファンネルスワール、つまり縦長のモールドの中央に色生地を落としたあと、スティックで模様付けしたものの、わたし的にはどうも模様があか抜けない。

なので今回は色入れをするとき、モールドのへりから石けん生地を注いでいって、同じくスティックで模様付けする。

スティックの動かし方も、シンプルピーコックスワールの要領、すなわちモールドの一角を終着点と決め、スティックを沈めてストレートラインを引き、抜く。スティックについた石けん生地をふき取ってから再び別の場所からスティックを差し入れ、終着点に向かってまっすぐスティックを動かす、

を変えて、

いったん抜いたスティックは抜かず、右に左にスティックを動かし、最後に対角線状にスティックを動かしたのちスティックを抜く、でできた模様がこちら。

悪くないのですが縦長のモールドなのでモールドの上の方と下の方では生地の流れ方が違ってくることと、モールドのへりから流した生地が落ちずにくっついてしまっているので、ヘリに色が残っているのがなんとなく気に入らない。

モールドの大きさは

aromatica-labo.jp

 内径57mm角なので、コレ、ちょっと小さいのかしら。スワールの模様つけるには。

模様がせせこましく、すみっこでよどんでいるように見えてしまう。

悪いところばかりあげつらっていると落ち込んでしまうので良いところも探してみます。石けんの肌がすべすべに仕上がりました。横モールドより縦モールドで作った方が石けんの肌の仕上がりは上のような気がする。

すると縦長の深さのあるモールドで表面積の大きいモールドで作り、まわりをカットしてしまえばいいのかもしれません。でも日本製ではあまり見かけませんね。小さめの立法体っぽいモールドは、持ってることは持っているけど。輸入もののシリコンモールドです。買ったはいいがろくろく使っていない。どこに行ったんだろう。探してみないと。

 

 

 

■薄紫のフラワースワール石けん(440gバッジ、598ml)
【作成日 2018.10.10 解禁日 2018.11.8】

オリーブ油                 176g(40%) 
 パーム油                   132g(30%)
ココナツ油                                             88g(20%)
グレープシード油                                   22g(5%)
ヒマシ油                                                    22g(5%)

苛性ソーダ 59g(鹸化率92%)
精製水 114g(水分26%)

オプション ウルトラマリンバイオレット
二酸化チタン、ROE

香り ティートリー、スペアミント

ピンクフラワースワール石けん

pink-flower-swirl-soap20181010

 

 新潟アロマティカさんの甲の字仕切りを使います。

aromatica-labo.jp

 …、しかし私のモールドも仕切りも、だいぶ使い込んでるなあ。

写真の仕切りのアクリルは透明でピカピカですが、私のは接着剤使っている部分は白濁しているし、長方形(レクタングル)モールドはいつも青筋立てて型出ししているので、つなぎ目白濁に加え、小さいクラックがいたる所に入っている。たしか4~5年前に買ったはずです。

今税込みで5,000円超え。たぶんほかのデザイン仕切りと一緒にまとめ買いしたはずだ。じゅうぶん、モト取れましたね。

 

  • 真ん中の「田」の部分にピンクと二酸化チタン白を市松模様になるように、
  • 外側には全部無地のアイボリー

を入れたのち、仕切りをそーっと抜き、お箸で模様を描いて、ハイ、完了!

とってもきれいにできました。ご機嫌です。

ストレートに甲の字そのままを生かす模様の石けんは、けっこう難しい。そもそもトレースが進みすぎ、仕方なく急遽スタンダードな横長モールド型入れに変更したり入れる色を間違えて焦りまくったり、クレイなんか使うと仕切りを抜くときに模様がたわむ、同じく仕切りを抜くときに部分的に色生地が潜ってしまい、泣くに泣けない気持ちになったこともしばしば。

あー、また失敗だ~、とため息つきつきカットしていた時代もありました。

いつのころだったでしょうか、

「そうだ、縦型モールドでもスティックで模様をつけられるではないか」と目覚め、以来簡単な方、簡単な方へと流れてしまった。

デザイン仕切りは抜いたあと、洗わず、1か月おいてモールドについた石けん生地を鹸化させてからお風呂の残り湯に漬けて溶かせば洗う手間は省けるし、できた石けん水は洗濯に使えるしで一石二鳥。しかし間が開いてしまうので、立て続けに同じデザイン仕切りは使えないのが欠点といえば欠点。

今、台所の高い棚に、鹸化中のデザイン仕切り、3~4コはあるはずです。

 

 

 

■ピンクフラワースワール石けん(480gバッジ、653ml)
【作成日 2018.10.10 解禁日 2018.11.8】

オリーブ油                 192g(40%) 
 パーム油                   144g(30%)
ココナツ油                                             96g(20%)
グレープシード油                                24g (5%)
ヒマシ油                                                 24g (5%)

苛性ソーダ 65g(鹸化率92%)
精製水 125g(水分26%)

オプション カラージェル(ピンク)
二酸化チタン、ROE

香り ティートリー、スペアミント

渦巻き石けん

whirlpool-soap20181004

 前記事の「グリーンクレイのスワール石けん」は、ボテボテのトレースで型入れしてスティックで模様をつけ、型出ししてから上下をカットしてしまいました。くっきりとスワール模様が出ていて、正直びっくり。お教室とかではスワール模様の石けんを作る時には、ゆるめ~普通・ほどほどのトレースで作業を進めましょう、トレースが進みすぎると作業がしにくいし、いくつもの色を入れていくと気泡ならぬ空気が入ったりするから、と習ったので、そして私はせっかちなのでタイミングがどうしても前のめり・せっかちになってしまう。結果、模様付けが終わり、しずしずと温冷庫にモールドを運ぶときに、石けん生地が動く・揺れる…なんてのばっかりです。ただしでも石けんが固まらなかったことはほぼありません。最低限の攪拌で乳化させ、しっかり温度管理すれば少なくても使える石けんは出来上がる。

この石けんも同じ作り方をしました。トレース出すぎの石けんだから、スティック使ったら表面の盛り上がりとスティックの跡がくっきりはっきり。

昔、海外ソーパーさんの、真ん中が山型になってる石けんを見て憧れて、せっかちだからゆるめで型入れし、お教室では24時間保温箱から出してはいけません。フタを開けて中をのぞいてはいけません、保温箱の温度が下がりますよ言われたのに、しょっちゅうフタをあけて、さあ、だんだん固まってきたかな~、とせっせとスプーンで石けん生地を中央に寄せて山に盛るのですが、しばらくたってまたフタを開けるとあんまり山が盛り上がっておらず、くりかえしがんばったのですが思うように盛り上がらなかったこともあったっけ。

ソーダ灰も少しついてしまいましたね。少し水蒸気をあててはみたのですが。あんまり強くあてすぎると、せっかくできた表面の凹凸が消えちゃうしな、とほどほどにしておきました。

 

 

■渦巻き石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.10.4 解禁日 2018.11.4】

オリーブ油                 152g(40%) 
 パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション    ラピスラズリパウダー
ウルトラマリンバイオレット
二酸化チタン、ROE

香り The Smell of freedom type(FO)
バレンシアオレンジ

グリーンクレイのスワール石けん

green-clay-swirl-soap0181004

 とってもきれいなスワール模様の石けんができました。

コツとしては、しっかりトレースを出すこと。ボテボテ状態になるまでトレースを進めることですね。

私も意識してボテボテ状態にトレースを進めたのではなく、香りづけにフレグランスオイルを使うのがミソ。使い残しのフレグランスオイルが少量残っていたので、ちょうどいいから使ってしまおう。と入れました。

フレグランスオイルを使って石けんを作ると、トレースが早く出ることが多い。もちろん、例外もあるので、新しいフレグランスオイルを使うときには、このフレグランスオイルはトレースを早めるのか、早めないのか、緊張しながら使い始めます。性質を見極めたあと、トレースに響かないフレグランスオイルであるならば、ゆるめのトレースに向くデザインの石けんを作るときに使い、トレースを早めるフレグランスオイルであるならば、急いで石けんを作ってしまいたい時、早めにトレースを出したい時に入れる。時々、型入れもできないほどに早くトレースが出るフレグランスオイルにあたる時がある。この場合は、酸化臭が出てきた石けんを粉石けんや台所石けん(石けんを溶かして重曹を加えて常備している)にリメイクする時、ニオイ消しに使う。トレースに関係ない石けんの時に使えば、十分使いきれます。

「The Smell of freedom type」というフレグランスオイル。景品でついてきた。アメリカの石けん材料ショップで色材買ったら、無料でもらえた。かなり重めのグリーン系の香りがします。久しぶりに使ったのでトレースが激早だっていうの、すっかり忘れていましたよ。いちおうフレグランスオイル使うんだから、念のためトレース遅らせようと柑橘系のバレンシアオレンジ使ったんですけど、全然効果なし。

型出ししてから上下の盛り上がりをカットしてしまいました。こんなにカッコいいスワール模様になるとは! 正直、驚いた。

 

 

■グリーンクレイのスワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.10.4 解禁日 2018.11.4】

オリーブ油                 152g(40%) 
 パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水    99g(水分26%)

オプション グリーンクレイ、ROE
香り The Smell of freedom type(FO)
バレンシアオレンジ

ピンクのフェザースワール石けん

pink-eather-swirl-soap20180908

女優さんやレビューの踊り子さんがフェザーの扇とか持っていたりするじゃないですか。をイメージして作った石けん。

縦モールドで作りました。無地・ピンククレイ・二酸化チタンを順番にモールドに流し込み、最後に箸をモールドに差し込んで動かす。

下段向かって右の石けんが箸の動きが一番わかりやすいですね。

箸やスティックで模様を描くと、モールドの上の方の模様の出方と、下の方の模様の出方が大きく違う。これ、例えばランダムにモールドのへりなり真ん中なりから色生地を注いでいき、カットしてみれば1個1個模様が違うのは当たり前といえばあたりまえ。

 

縦の仕切りを使い

item.rakuten.co.jp

 

原則、横カットしていけば同じ模様の石けんができるデザインを使っても同じこと。

縦仕切りのストライプ石けん作ったって、たとえばクレイなんか使ったりすると、仕切りを抜くときに生地がたわんだりして下と上の模様は違ってくるので、同じ石けんなど(よほど腕が確かな大先生かよいタイミングで石けんが重なるか)作りようもないので、当たり前といえば当たり前だけど。

1バッジで出来上がりの模様の違う模様にしよう、と縦カットと横カットを併用することなんかもあります。

しかしこの石けんは、そうした意図は全くなく、普通に縦モールドを使い、型出ししたあと特に工夫もせず横カットし、出てきた模様がある石けんは大きなフェザーのよう、ある石けんは一見して縦モールドで作ったハンガースワールなのか、横モールドで作ったハンガースワールなのかがわからない。(見る人が見れば一目瞭然)

そして1個1個、もう少しよくみると、フェザー模様の出ている石けんはまず対角線上にスティックを動かし、次に左に右にスワールを描く軌跡!?が見てとれるのに、別の、モールドの下の方では、モールド真ん中ではなく、かなり偏った位置でスティックが動いている。

垂直に差し込み、生地を均一に動かす。口で言うのは簡単ですが、やってみると結構難易度高いんですね。

 

 

■ピンクのフェザースワール石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.9.8 解禁日 2018.10.14】

オリーブ油                 152g(40%) 
 パーム油                   114g(30%)
ココナツ油                                             76g(20%)
グレープシード油                                   19g(5%)
ヒマシ油                                                    19g(5%)

苛性ソーダ 51g(鹸化率92%)
精製水 99g(水分26%)

オプション ピンククレイ、二酸化チタン、ROE
香り アニス、フェンネル

カンディンスキー石けん(2018年8月)

kandinsky-soap20180823

 

前回作った

カンディンスキー石けん

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

埋め込んだキューブの大きさがどうにも気に食わない。

「カンディンスキー石けん」で検索を繰り返し

  • 埋め込むキューブを大きくする
  • 色の間に入るラインをより際立たせ、より直線になるように
  • パステルカラーにしてみたい

と構想を描きリトライしてみました。

ラブリーなパステルカラーにしたかったけど、どうしても一段色がくすむんだな…。

オリーブオイルメインの石けんだと、オイル自体が薄黄緑なので、クリアな色にはならない。

太白ごま油・ハイオレひまわり油・椿油をメインに使えばいいのはわかっているが、個人で石けんを作っている分際で!? 5リットル缶の缶つぶれの底値放出のオリーブ油を使っているので、封を切った油はできれば早め早めに使ってしまいたい私としては、他の油は半端に余るし、買いたくない。

 

 二酸化チタンを使えば

handmadesoap.hatenablog.com

 

白くはできるんですけどね。

色と色の境目に入るラインもできればくっきり目立つように、手持ちのキラキラ金色に光るゴールドラメを入れては見るのですが、型に入れるときはキラキラしても、カットしてしまうと落ち着いている。

材料から仕上がりの見た目のために厳選して揃えて生徒さんを待つお教室の石けんと、手持ちの材料で検索画像見て憧れて作る石けんの差が出ているなあ。

画像もキレイだし。私の写真も、最近は、撮影後一段明るさ調整してアップするようにしている。

カメラ教室にも、単発で1回だけ行ったことがある。「(撮影する)対象をどう撮りたいか常に意識してカメラを構えることが重要です。」と教えていただき、まずは意識することから始めましょう。偉い先生の作った石けん画像には、作る石けんのオリジナリティに加えて、表現方法も工夫がいっぱい。見とれてしいます。

 

 

■カンディンスキー石けん(2018年8月)
【作成日 2018.8.23 解禁日 2018.9.20】

オリーブ油            152g(40%) 
 パーム油              114g(30%)
ココナツ油                           76g(20%)
グレープシード油                 19g(5%)
ヒマシ油                                   19g(5%)

苛性ソーダ   51g(鹸化率92%)
精製水      99g(水分26%)

オプション        ピンククレイ
ラピスラズリパウダー
酸化鉄黄
ウルトラマリンバイオレット
マイカ(ゴールド)、ROE

香り      レモンユーカリ
ローズマリー
パルマローザ