トリコロールの6色石けん

tricolor-six-color-soap20181118

 前回の9色石けんに引き続き、3×2の仕切りを使い作ってみました。生地の取り分けを誤り、9色石けんで使ったクランベリーシードの入った生地が余ってしまい、今回の6色石けんのピンクに足したため、ピンクのところにだけクランベリーシードのつぶつぶが見えます。

 前はいつ作ったのかしらと過去記事を探してみたら

 

handmadesoap.hatenablog.com

 

 1回しか作っていない。

この6色の仕切りの入る縦型モールドは、ほかにも「甲の字仕切り」に対応しており

 

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この石けんなんかと同じ型。

甲の字使ったストレートなデザインの石けんもアップしたいものだと先日トライしたのですが、見事に轟沈してしまい、そそくさとカットしてほかのデザインの石けんに作り替えた黒歴史はよみがえってきました。

トリコロールなら

 

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 うん、結構作っている。

 

でも、ピンクの色がそれぞれ違っていますね。

「いまじん」さんのピンククレイが、手作り石けんではキレイに色が出ると偉い石けんの先生に教わりました。偉い先生のおっしゃることならばと真面目にリピっている。

フランスに行ったとき最高級クレイ「アルジレッツ」の

  • ピンククレイ
  • イエロークレイ
  • グリーンクレイ
  • レッドクレイ

を買って帰りました。

アルジレッツのピンククレイ、いまじんさんのピンククレイと似てる。いまじんさんトコ「フランス」産ってしか書いていないけど。

「カフェ・ド・サボン」さんトコのピンククレイは赤と白のクレイをブレンドして作ってるのだそうで、いまじんさんトコのピンクよりトーンが一段濃い。

今回はカラージェルを使っている。ポップな色。

3回ともオイルのレシピが違うし、保温によっても石けんの色は変わるので。

あくまでも目安になっちゃうんですけどね。

 

■トリコロールの6色石けん

(480gバッジ、653ml)
【作成日 2018.11.18  解禁日 2018.12.17】  
 
オリーブ油      192g(40%)
パーム油               144g(30%)
ココナツ油               96g(20%)
グレープシード油 24g    (5%)
ヒマシ油                  24g    (5%)

苛性ソーダ 65g(鹸化率92%)
精製水   125g(水分26%)

オプション   カラージェル(ピンク)
ラピスラズリパウダー
クランベリーシード
ROE
香り アニス、ローズマリー

紫の9色石けん

lavender-nine-color-soap20181118

 

 前にいつ作ったかな~と過去記事みてたら

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 1回しか9色石けん、作っていなかった。この石けん作るための仕切りは、しょっちゅう使っているような気がしていたのに。

わりと難易度が高いので、9色石けん作るぞ!と作っても、仕切りを抜くと色の抜け方が不均一で、ダメだこりゃ、ととたんに方針を変更し、別の模様の石けんに切り替える。もしくは最初から諦めて模様付け石けん用にこの仕切りを使うのが多いからかなあ、きっと。

欲張らないのが9色石けんをうまく作るコツ、天然素材(クレイなど)はせいぜい控えめに、トレースの難しい素材(柿渋など)は使わない、トレースは固すぎると仕切りにくっついて石けん生地のロスが多くなる、柔らかすぎると仕切りを抜くとき色がもぐってしまったりする、と幾多の困難を乗り越えて出来上がった石けんは、仕切りを抜く前かモールドいっぱいだったはずなのに、仕切りを抜くと生地が仕切りに取られてしまい、カットすると一番上と一番下は模様が歪んでいるから最大限うまくいっても5個くらいしかキレイに市松模様が出ないとないないづくし。一挙にたくさん作れない。仕切りは洗わず、1か月ほっといて溶かして、洗濯石けんに流用するから1か月は9色石けん作れない。

作るときはいつも「お久しぶり~」状態なので

  • ピンクまたはブルー
  • ブラウン(ココアパウダーとかシナモンパウダーを入れる
  • 二酸化チタン
  • ポピーシードとか、つぶつぶ素材

の色あわせにすることが多い。次作るときには前に作った9色石けん、手元にないこともありまして。

冒険したくても一歩踏み出せない。で、今回はバイオレット色の濃淡にしてみました。濃いバイオレットと薄いバイオレットが市松になってしまった。熟慮して色の位置を決めればよかった。

AIで「4色使った9色石けんのバリエーション」とか作れないかしら。

 

 

■紫の9色石けん(440gバッジ、598ml)
【作成日 2018.11.18  解禁日 2018.12.17】  

オリーブ油           176g(40%)
パーム油               132g(30%)
ココナツ油               88g(20%)
グレープシード油    22g (5%)
ヒマシ油                     22g (5%)

苛性ソーダ 59g(鹸化率92%)
精製水   114g(水分26%)

オプション ウルトラマリンバイオレット
二酸化チタン
クランベリーシード
ROE

香り             アニス、ローズマリー

柿渋と竹炭の石けん

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 前回の「レオナルド・ダ・ヴィンチ石けん」を作り、石けん生地が余っている。丁寧に柿渋の茶色、竹炭パウダーのグレイ、二酸化チタンの白、無地を少しずつ入れ、けっこう神経使った。余った生地でもう1バッジ作れるのですが、柿渋って、トレースが早いんですよ。生地をとりわけ、色付けすると、柿渋だけが早くトレースが進むのです。

ほかの色はけっこうまだサラサラっぽい生地なのに、柿渋だけボテボテっぽいトレースが進んできた。カップに取った生地をスプーンなどで混ぜれば、すこしはまた生地、ゆるくはなるのですが、ほかの色とのトレースの違いは一目瞭然。読み切れないばかりに思った模様ができなかった悔しい思い出がよみがえってきます。

前の模様は細かいんだから、今回はいいや、と無策にダーっと残っている生地をモールドに流していっただけの石けんになります。

夏休み、息子が帰省してきた時に、「友達への手土産にするから石けんちょうだい」と頼まれ、「男?女?」と聞き返す(オトコにあげる石けんと女の子にあげる石けんは模様の出来が違っていて当たり前♪ 女の子なら最高の出来のをプレゼントしなければ! ) 

一人は男、一人は女の子とのことでしたので、「オトコなら柿渋と竹炭でいいだろう。男臭さを洗い流せる。」 と渡すと、息子の目が輝く。

飛んで火にいる夏の虫とはこのこと、下宿に戻るときには手持ちの柿渋と竹炭の石けん、全部持たせて返しました。この石けんも、息子に持たせるなり送りつけるなりして、使っていただきましょう。

お友達には「石けんと石けんの間をあけて、風通しの良いところに保管してください。置いておくと『熟成』と言って、石けんの泡立ちがまろやかになって、使い心地が変わります。でもいつまでも保つものではないので、ぜひ使ってください。真夏は特に注意してください」と伝えてね、と持たせました。

もちろん、紙袋に入れて。ラッピングにビニール袋は使いたくないので。

 

 

■柿渋と竹炭の石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.10.27 解禁日 2018.11.25】

オリーブ油            152g(40%) 
 パーム油                114g(30%)
ココナツ油                           76g(20%)
グレープシード油                 19g(5%)
ヒマシ油                                  19g(5%)

苛性ソーダ     51g(鹸化率92%)
精製水        99g(水分26%)

オプション 柿渋・竹炭パウダー、二酸化チタン、ROE
香り ユーカリ、イランイラン

レオナルド・ダ・ヴィンチ石けん

leonardodavinci-soap20181027

 

 モネ石けんがあり

 

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があるのだから、レオナルド・ダ・ヴィンチ石けんがあったっていいだろう。

手作り石けんの世界は、先に言ったもの勝ち。大胆に、かつ謹んで世界の大偉人の名前を名乗らせていただきます。

昔、ルーブル美術館に行き、「モナ・リザ」見て帰ろ、と探し回り、たどり着いた現物の前は黒山の人だかり。世界中からやってきたおのぼりさんの肩ごしにみた「モナ・リザ」は結構小さく(絵そのものもさほど大きくないし、見学者が多いため絵の前のスペースが幅広くかつ奥行きがあり、肝心の絵の前にはかなりの距離を置いてここから立ち入り禁止」のロープが張ってあるので絵が遠く、よけいに小さく見える)、

「…茶色っぽい絵だ。」と「謹んで」と今言った言葉と裏腹の感想で帰ってきました。

今年の9月、ロンドンに行って「岩窟の聖母」を見ました。今度は感動しました!まず絵が大きい!修復が終わったばかりで絵がピカピカ!けっこうまじかで見ることができる!描かれた人物の描写とその表情は、今まで見てきた絵と比べてもずば抜けていまして、大きな感動とともに帰ってきました。

「モナ・リザ」にしても「岩窟の聖母」にしても、人物のバック、背景は山河であり、岩窟である。そして茶色とモノトーンで微妙な濃淡を使い分け、描かれている。

この石けんは柿渋の茶色、竹炭のモノトーンを主に使い、二酸化チタンの白を模様を映えさせるためにちょっと使っている。

かつトレースが緩めなので細かな生地の流れとなっている。

技法としてはハンガースワール石けんです。いつもは度胸がなく、型入れの終わったモールドにモールドの幅に曲げたハンガーを差し入れ、そーっと何回か、回すのですが、今回は結局マーブル模様になっちゃってもいいや、と回数もわからないくらいぐるぐる回した。

なので模様も複雑。色使いがパリとロンドンで見たレオナルド・ダ・ヴィンチの背景に似ているから、「レオナルド・ダ・ヴィンチ石けん」!

 

 

■レオナルド・ダ・ヴィンチ石けん(380gバッジ、517ml)
【作成日 2018.10.27 解禁日 2018.11.25】

オリーブ油            152g(40%) 
 パーム油                114g(30%)
ココナツ油                           76g(20%)
グレープシード油                 19g(5%)
ヒマシ油                                  19g(5%)

苛性ソーダ    5 1g(鹸化率92%)
精製水        99g(水分26%)

オプション 柿渋、竹炭パウダー、二酸化チタン、ROE
香り ユーカリ、イランイラン

ラベンダー&ローズマリーのシャンプーバー

lavender-rosemary-shampoosoap20181016

 前回、前々回とラベンダーインフューズドオイルを使った石けんを作り、まだインフューズドオイル、残っています。使い切らなければなりません。貴重品! もったいない!

とすると顔用・身体用の石けんを作ったのだから、次は髪用の石けんを作るべきだろう、とシャンプーバーを作りました。

ローズマリーのシャンプーバーは作り、1バッジ使い切り、次の石けんをおろすところで次に使うシャンプーバーを作り、使い切るまでの間熟成させています。今も1バッジ熟成中。作るタイミングが早すぎ、熟成期間がいつもより長期間にわたることは作る前から明白です。

酸化防止剤のローズマリーエクストラクト(ROE)を念のためいつもより多めに入れ、香りづけも、長期間置いておくと香りが弱くなるからと強めの香りのフレグランスオイルを使うことが多かったのですが、今回ばかりは抗菌効果のあるローズマリーとティートリーを、これまた多めに入れました。

ローズマリーパウダーも自作です。収穫時期(毎年10~11月)になると母のガーデンにローズマリー泥棒に入り、春から秋にかけて立派に繁ったローズマリーを丸ごといただいて作った大事なDIYパウダーです。(でも1年たつとローズマリーちゃんはまた立派に育ってくれます)

昨年の秋に収穫したローズマリーパウダーは、大量に入れすぎたのかクセのあるローズマリーだったのか、2回作ったんですが、どちらも型出ししてみるとオイルが沁みだしており、こんなこと初めてだわ、と焦りつつ、キッチンペーパーで油をとりながら熟成させて、それでも気にせず使っています。(無駄にしてなるものか! )

今回も同じローズマリーパウダーを使っているので、実は心配でした。前回と前々回は、たしかジェル化させて泡のグレードアップを狙おう、と高めの温度で保温したので、今回は安全第一、普通に40度前後で保温。

今回はオイル沁みだし、なかった!温度が良かったのかしら。それともインフューズドオイルが良かったのかしら。

 

 

■ラベンダー&ローズマリーのシャンプーバー

(670gバッジ、958ml)
【作成日 2018.10.16 解禁日 2018.11.14】

オリーブ油                     369g(55%)
パーム油                         67g(10%)
ココナツ油                    100g(15%) 
ヒマシ油           100g(15%) 
グレープシード油                  19g(5%)

苛性ソーダ 85g(鹸化率90%)
精製水   235g(水分35%)

オプション ローズマリーパウダー、ROE
香り ローズマリー、ティートリー

ラベンダーのパルマ・クリスティ石けん(ラベンダーパウダー入り)

lavender-palmachristisoap20181013

 

前回のラベンダーマルセイユ石けんでも申し上げましたが、知り合いから生ラベンダーを大量に頂戴し、一部はラベンダーフローラルウォーターの蒸留、一部はオリーブオイルに漬け込んでインフューズドオイルを作り、一部は乾燥させてバーミックスで粉砕し、裏ごし用のザルではらってラベンダーパウダーづくり。

インフューズドオイルが大量にできてしまい、インフューズドオイルはトレースが早いのが通り相場、失敗が怖くて模様のある石けんを作る気にはなれない。

それに、苦労してつくったオイルとパウダーです。有効利用したいではありませんか。

前回のラベンダーマルセイユ石けんは、オリーブオイル多めのオイルのレシピ。トロントロンの泡としっとりした洗いあがりがウリです。

残ったオイルと出来上がったパウダーを使った石けん。何にしようとじーっと考え、実は私、まろやかな泡もいいけど、もっちりした泡も好きなのです。

とすると

 

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バランスの取れた組成のオイル、実は石けんづくりに一番向いているのではとわたし的にはひそかに思っているラードをメインにつかったパルマ・クリスティ石けん! 作ろう!

 

今のアロマの世界では植物油全盛で、動物脂はあまり使われていないので遠慮していたのですが、市場に出回っているラードは精製されているし、使って動物っぽいクセなんか全然ないし、自分で使うんだから、自分が良ければそれで良し!

前のパルマ・クリスティ石けん作ったとき、使い残しのラードは冷凍しておいたので解凍し(常温で保管しては酸化が進む)、苦労して作ったラベンダーパウダーを全部入れちゃいました!

苛性ソーダ入れてぐるぐるしたら、固めのトレースが出ました。模様が全然ないのもさみしいかな、と2段のレイヤーにして、境目には茶こしで二酸化チタンを振り入れてホワイトのラインを入れた。

トップのラベンダーのドライフラワーは生のラベンダーの葉っぱをくださった方が別のビニール袋に入れて、これまた頂戴したものです。

 

大満足です!

 

■ラベンダーのパルマ・クリスティ石けん(880gバッジ、1,196ml)
【作成日 2018.10.13 解禁日 2018.11.11】
 
 オリーブ油    227g(25.8%)
 ココナツ油  227g(25.8%)
ラード              333g(37.8%)
ヒマシ油              93g(10.6%)

苛性ソーダ 119g(鹸化率92%)
精製水   226g (水分26%)     

オプション ラベンダーパウダー(葉・花)
二酸化チタン、ROE

香り ラベンダー

ラベンダーマルセイユ石けん

lavender-Marseille-soap20181013

 

知り合いの方から、植木を刈り込んだから、とラベンダーを大量に頂戴したんですよ。(家の庭にもラベンダーはあるのですが、丹精がたりないせいかあまり育たない)

狂喜乱舞しちゃいましたよ。ドライパウダーならアロマショップでいくらでも買えるけど、生の葉っぱ! 

まず蒸留してラベンダーフローラルウォーターを作る。続いて急いで100均で買った大き目のガラス瓶に洗って水気をあらかた飛ばしたラベンダーの葉っぱをぎゅうぎゅうに押し込んで、つづいてオリーブオイルを注いでインフューズドオイルを作る。残りは乾燥させてバーミックスで粉砕し、

 

 ラベンダーパウダーを作ります。

ガラス瓶は日当たりの良いところに置き、毎日ウットリしながら瓶をぶんぶん振る。フローラルウォーターはあまり日持ちしないので早めに使い切らねば、貴重品だわ、と毎朝せっせとコットンパックする。乾燥中のラベンダーの葉っぱは毎日よくかき混ぜて均等に乾燥させる。と毎日大騒ぎ。

カレンダーに目印をつけておいた二週間後、インフューズドオイルの完成日には、いてもたってもいられず、じっくり漬け込んだラベンダーオイルを取り出します。

欲張って100均の一番大きいガラス容器を買ったため、出来上がったインフューズドオイルも大量です。

有効に使わなければならない。

と、まずはルイ14世時代から続く歴史的レシピ、オリーブオイル多めのマルセイユ石けんを作りました。

自分で使うための石けんだし、インフューズドオイルはトレースが早いから模様付けには向かないのが相場、シンプルに無地の石けんです。

解禁になるや否や使い始めました。いつもは石けんを熟成させよう、と作ってから半年くらい置いてから使い始めるのですが、今回は特別です。

解禁したての石けんは、香り立ちがフレッシュ!香りに深みを持たせよう、とパチュリ、入れてみました。

 

 

■ラベンダーマルセイユ石けん(500gバッジ、680ml)
【作成日 2018.10.13 解禁日 2018.11.11】

オリーブ油            360g(72%)
(ラベンダーインフューズドオイル) 

 パーム油                50g(10%)
ココナツ油                           90g(18%) 

苛性ソーダ      69g(鹸化率95%)
精製水        130g(水分26%)

オプション ROE
香り ラベンダー、パチュリ